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環境教育について~⑥コミュニケーション能力を高める

  環境教育のポイントは、単に知識を得ればそれで良いということではなく、課題に対してどうすれば良いのかを考え実践することです。
  しかし行動を起こすにあたっては、全員の気持ちが一つになっていないとなかなか成果には結びつきません。例えば、学校でのゴミ問題について取り組もうとした時、ゴミを減らすためには“不用なものは持ち込まない”“残った食べ物はキッチリ処理する”“資源になるものとそうでないものを分別する”というルールを決め、ゴミ箱を設置し回収する、といった具体策まで落とし込まないと上手くいきません。また、折角ルールを決めても、ルールを守る人と守らない人がいるという状態では駄目なのです。
節水や節電といった取り組みについても全く同じことが言えますし、大切なことはさまざまな取り組みを行なう際にお互いに話し合う、言い換えるとしっかりとコミュニケーションをはかることなのです。
今あらゆるところでコミュニケーションの大切さが指摘されていますが、裏を返すとコミュニケーションのできない人が多いということです。折角学校を卒業し社会に出ても職場に適応できない人が増えてきていますが、そのほとんどの原因はコミュニケーション不足であると言われています。
  家庭や学校での環境教育を通じて、子ども達に社会で役立つコミュニケーション能力を身につけさせていきたいものです。

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