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第2回環境講座「水」の開催

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  6月25日(水)、サントリー水科学研究所の日置真由美氏にお越しいただき、中学2年生を対象に水についてのお話をしていただきました。
〝最初に「家庭で1人が1日に使う水の量はどのくらいか」「お米一キログラムをつくるのにどのくらい水をつかうのか」といった質問があり、地球上にある水のうち、我々が使えるのは、ごくわずかしかない。そして、海や地表、湖や河川の水は蒸発して雲を作り、雨という形で降り注ぐという自然循環が形成されており、この通り道の一つである森が大切な働きを担っている。次に水1リットル中に含まれるミネラル分(カルシウムとマグネシウム)の総量を示す硬度についての説明や軟水と硬水の違い、日本は火山が多いため花崗岩や玄武岩の地質が多くミネラル分の少ない土壌となるのに対して、ヨーロッパなど海底の隆起した石灰岩の地質では、ミネラル分の豊富な土壌になっている。身体にとっての水の役割は酸素や栄養分を隅々まで運び、二酸化炭素や老廃物を対外に排出し、体温を調節している。1日に必要な水の量は2リットルであり、食事から700ミリリットル、飲み物からはコップ8杯分相当の1300ミリリットルを摂取しており、反対に汗や呼吸で800ミリリットル、排泄で1200ミリリットルが失われている。また体内の水分が1~2%減ると喉の渇き、2~3%で強い喉の渇き、4~6%で頭痛や集中力の低下、6~8%で体の疲れや衰弱が見られるようになる。Ca 、Na、Mg、K といったミネラルは体内でさまざまな役割を果たしている。〟等を丁寧にわかりやすく説明していただきました。最後に全生徒が硬度20ミリグラムの「サントリー天然水(奥大山)」と硬度1468ミリグラムの「超硬水コントレックス(フランス)」のテイスティングを行ない、自らの舌で二つの水の違いを確認しました。
  環境教育は単に知識を得るだけではなく、自ら調べ考え行動することが何よりも大切です。学校でも家庭でも身近なことから実践していって欲しいものです。