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慶應義塾大学 第二回「連携講座」②

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  続いて行なわれた中村修教授の講義のテーマは「インターネットコミュニケーション」です。
  この20年間で、日本におけるインターネットは驚異的な速さで進展し、インフラとしてすっかり定着してきた感がありますが、同氏は日本のインターネットの創成に関わり、その後もこの世界をリードされてきました。また、地域をデザインする環境経済や農業経済学、科学史等にも造詣が深く幅広い分野で活躍されています。
  今回の講義では、まずビットやバイト、キロバイト、メガバイトという情報の単位やデジタル画像の構成単位であるピクセル、情報の圧縮、動画の伝送等の説明がありました。また、一秒間で地球を7まわり半する光のスピードでも情報の伝達遅延が起きるということを2005年の愛地球博におけるオランダのアムステルダムとの間での同時演奏実験のビデオを通じて解りやすく説明いただきました。その後、二台のパソコンを使って実際に画像伝達を行ない、情報の遅延が生じることを自らの目で確認しました。
  最後に中村教授からは〝SFCでは学生に何かを教えようとしているのではない。何かやりたい時にどうしてだろうと考える。やってみようということで実際に行動する。何か面白そうだなあと感じ、自分もやってみたいという学生を求めている。〟という話がありました。
  世界の情報量は毎年50%くらい増加しているようですが、最近は日本でもコンピューター、携帯、PDA、カメラ等すべてが繋がるようになってきています。また、2011年にはいよいよTVのアナログ放送が廃止されます。これによって、情報化は更に新たな局面を迎えるのは間違いありません。このように、これから新しい仕事はどんどん生まれてきますので、問題意識を持って大いにチャレンジして欲しいものです。