避難訓練を終えて
7月2日(水)、「一階厨房から火災が発生したので校舎外に出なさい」という校内放送により、避難訓練を行ないました。本校では年2回、地震と火災を想定した避難訓練を実施していますが、全クラスが校庭に集合し人員の確認が終了するまでの避難時間は 6分少しということになりました。
私は、全生徒に 各学年の所要時間を発表した後、次のような話をしました。
〝今朝、皆さんは避難訓練であるということが解った上で、かつ「朝」「学校」「日本国内」という条件下であったから、平常心のまま大きな混乱もなく比較的スムーズに行動できたと思う。しかし、災害はいつ、どのような形で襲ってくるか全く予想できない。地下街や電車の中、旅先のホテルなど自宅以外の場合もある。火災もあれば地震もテロといったケースもあるだろうし、夜で真っ暗闇ということもある。また海外で災害に遭うといったさまざまなことも考えられる。どのような時であっても落ち着いて行動することが大切である。以前にもお話したが、災害が発生し避難する時には〝おかし〟と〝もち〟を忘れないようにして欲しい。これは、『おさない(押)』『かけない(駆)』『しゃべらない』『もどらない(戻)』『ちかづかない(近)』という災害発生時に守るべきことの五つの頭文字である。
昨今の状況を見ると、台風や地震、洪水等さまざまな自然災害が頻発している。これから本格的な台風到来のシーズンを迎えることになるし、地震の巣の上にあると言われている日本では、いつ大震災に見舞われるかもわかりません。これらの震災がいつ自分達のところで起こってもおかしくないと考えておく必要がある。『備えあれば憂いなし』という言葉があるとおり、これを機会に今一度身の回りの点検をしておいて欲しい。〟
日本人は危機管理に対する考え方が甘いと言われていますが、家庭においても学校においてもあらゆる面での見直しが必要であると感じています。身近な事から取り組んでいきたいものです。