食の大切さを知る
7月7日より、世界の主要国の首脳が集まり、北海道洞爺湖サミットが開催されています。
この中で政治・経済・地球温暖化・エネルギー・食糧、・アフリカ等の問題が論議されており、全世界がこの会議の成り行きを見守っています。従って、本日(7月9日)の全校朝礼では、今回の洞爺湖サミットについて話をしようと思っていましたが、夏休みを目前に控え数多くの行事が予定されているため、テーマを食糧問題に限って短めに切り上げました。
〝現在、日本の食糧自給率は39%であり、6割以上を海外からの輸入に限っています。これらの食糧の生産には、当然のことながら多くの水や肥料、エネルギーといったものが使われています。また、これらの食糧を運ぶために、飛行機や船に使う燃料は膨大な量にのぼっています。そして、実に年間に約6000万トンの食糧が輸入されています。ところが驚くべきことに、この3分の1に当たる2000万トンが廃棄されており、4トン積みのトラック500万台分に相当します。また、家庭での廃棄も1000万トンという膨大な数字になっています。これらの生ゴミは焼却処理されますが、水分を含んでいるため、多量のエネルギー消費につながるのです。このように考えると食べ残したり、冷蔵庫の中で腐らせるということは、地球温暖化や食糧危機という観点で見ても避けなければならないことになります。皆さんは是非、食べ物を大切にするということを心がけてください。〟
世界の主要国の首脳が集まった洞爺湖サミット