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将来に対する夢や希望

  今、日本の子ども達の意識や意欲の低下が問題視されています。子ども達の学力や学習意欲、生活習慣に関する調査結果を見ると、憂慮すべき点が数多く認められます。特に他の国の生徒と比較すると、日本の子ども達が自分の将来に対して夢や希望を持っていないということがわかります。主なものをあげると ①〝将来に対して大きな希望を持っているか〟(中学3年生対象)という問いに対しての肯定的な回答は、中国91%、韓国46%、に対して日本は27%  ②〝21世紀は希望に満ちた社会か〟(高校生対象)という問いに対しては、韓国70%、フランス64%、アメリカ36%に対して日本34% ③〝科学の進歩で人間はより幸福になれるか〟(高校生対象)という問いに対しては、中国84%、アメリカ68%、韓国56%に対して日本35%という結果になっています。
  しかし、これらの国々の子ども達と比べて、日本の子ども達が恵まれない生活を送っているかと言うと決してそうではありません。世界には学校に行きたくても行けない、勉強したくてもできないという子ども達も数多くいるのです。一方、日本の子ども達は衣食住のどれをとっても世界のトップレベルにあります。しかも高等学校は義務教育化しつつあり、およそ半数が大学や短大などに進学するという状況です。それにもかかわらず、どうしてこのようなことになるのでしょうか。
  この原因は、世の中が豊かになりすぎ目標がなくなったことに加えて、子ども達を取り巻く環境や身近な大人達にあるように思います。私も時々講演会において、〝日本の将来が明るいか暗いか〟を質問することがありますが、“圧倒的に暗い”という答えが返ってきます。子どもは“親の鏡・社会の鏡”という言葉があるように、まさに親の言動や社会の世相を反映しているのです。
  これからも色々な人達とお会いする機会がありますが、将来に対する夢や希望を持つことができるような元気の出る話をしていきたいと思っています。

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