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夏期休業中の取り組み

  生徒に対しては〝夏休みの計画をしっかり立てるように〟と指導していますが、これは当然のことながら教職員にもあてはまります。物事を成就するためには、周到な計画づくりが不可欠であると言われていますが、これまでの経験からしてもまさにそのとおりだと思います。
  しかし、本年度に入ってから授業収め式まではゆっくりと足元を見つめ直す時間的な余裕もなかったというのが実情です。こういう状態のまま、夏期休業期間を過ごすことになると、日常の業務に追われっ放しで一年が終了してしまうことになります。これでは過去の延長線上の取り組みが中心となり、いつまで経っても学校は変わりません。本校のように学校改革の途上にあるところでは、この夏期休業期間に反省を加え、次なる手を検討しておかなければ改革の流れはストップしてしまいます。
  そこで、先日の海の日(休日)に懸案事項を整理してみたところ、大小取り混ぜて20項目くらいあることがわかりました。これらを同じ力で解決していくには、物理的にもかなり無理があるため、重要度と緊急度の二つの尺度で分類してみました。時間軸で課題を整理すると、中期的な課題と来年度に向けての課題、夏休み中の課題ということになります。この中で夏休みの間に絶対に実施しておかなければならないのは中期のビジョンづくりと来期に向けての課題に対する方向付けです。中期と言えば、通常2~3年後ということになりますが、現在の中学1年生が高校生になる2011年4月の姿を描き、順次繰り下げてやるべき内容をつめていきたいと考えています。同時に少子化が進む中で学園全体の戦略づくりも検討しておかなければなりません。そして、幼稚園と小学校、小学校と中学・高校との連携強化も検討していく必要があります。
  早速、抽出した懸案事項をスケジュールに落とし込んでみましたが、今年は「カナダへの研修旅行」の引率で12日間日本を離れることになるため、かなりの密度で業務をこなしていかなければならないと感じています。