« 教育実習希望者に対する事前説明会 | メイン | 学園設立の経緯 »

鳥取県校長総合研修での講演

tusin055_kouen1.jpg tusin056_kouen2.jpg
  10月3日(金)、鳥取県教育委員会主催の「校長総合研修」において“特色ある学校経営”というテーマで講演しました。この研修の受講対象は鳥取県下の小学校・中学校・高等学校の校長39名で、この研修の講師として参加するのは、大阪府立高校時代を含めて今回が4回目となります。鳥取県では2007年に人口が29年ぶりに60万人を割り込むなど人口減少が続いており、全国の都道府県では最低となっています。
  このような中で、鳥取県では教員の資質向上には特に注力されており、校長教頭等の管理職研修をはじめ、多くの教員研修を実施されています。また、私立学校がほとんどないため、公立学校として何とか思い切った特色ある学校づくりを進めていこうとされているようです。
  講演では「世界のトレンド」「社会で役立つ力」「教育界をとりまく環境と課題」に触れた後、「これからの学校づくり」について本校の取り組み等の紹介も含め約2時間にわたりお話しました。
  昨今、教育界を取り巻く環境は激変しており、従来どおりの学校運営では早晩行き詰まるのは目に見えています。ところが切羽詰らないとこれまで永年やってきたことを抜本的に変えるというのはなかなかできないものです。そして、とりあえずこうしておこうという小手先の見直しに終わってしまいます。今必要なのは「改善」ではなく「改革」です。このような学校改革のためには、校長がゆるぎない志を持って「どのような学校にするのか」というビジョンを掲げ、戦略を構築し、あるべき姿に向けて各人のやるべきこと(目標)を明確にしていくことが大切です。この際他にない特色を盛り込んでいかなくてはなりませんが、そのためにはマイナス思考ではなくプラス思考が必要です。その上でPDCAのマネジメント・サイクルをしっかりと回していかなければなりません。
  このように見ていくと自然環境をはじめ鳥取県としての強みは数多くあるように感じました。これからはまさにグローカル(グローバル+ローカル)の時代です。是非とも校長がゆるぎない志を持って特色を生かした学校づくりを進めていただきたいものです。
  本校もまだまだやるべきことが山積しており、特色づくりを更に進めていきたいと思っています。