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学校改革の基本の考え方~創立の精神の体現

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  現在、多くの学校で中学・高校の入試説明会が開催されており、本校も既に中学2回、高校1回の説明会を実施しました。その中で、現在進めている学校改革についてお話していますが、今一度この校長通信でこれから何回かにわたって私の思いを述べたいと思います。
  本校においては、平成18年に新しい学校づくりに向けての検討を開始し、〝本校をどのような学校にすれば良いのか〟ということで、外部の多くの方から意見をお聴きすると共に校内でも論議を重ね、平成19年に高校改革を、本年(平成19年)に中学改革をスタートさせました。この際に最も重視したのは〝創立の精神の体現〟言い換えると〝創立の原点に戻る〟ということです。これまで本校の歴史や創立の精神については幾度も触れてきていますが、本学園は昭和25年(1950年)サントリー(株)の創業者である鳥井信治郎氏を中心とし地域の方々の熱い思いで創設されました。しかし、本学園の創設時のことを語りつげる人は今ではほとんどいなくなり、当時のことは学園誌(ひばり)や10年・20年・30年といった周年記念誌を紐解いてみなければなりません。私も何回かこれらを読み返してみましたが、創立の精神の中のキイワードは「孝道」や「社会に尽くす」「素直」「感謝」等です。「孝道」というのは耳慣れない言葉かも知れませんが、親孝行のできる人は人間としても立派になれるということであり、〝将来社会で役立つ人間を育てる〟というのが本校の教育の基本的な考え方なのです。