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学校改革にあたって ~学校のビジョン

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  私は以前公立高校に勤務していましたが、公立と私立の違いはまさに学校のバックボーンが明確になっているかどうかではないかと思います。このバックボーンには、創立の精神や校是、ビジョンといったものが挙げられます。これまで二回にわたって創立の精神の体現化と学校の果たすべき役割の明確化をはかるということについてお話してきましたが、更にどのような学校を目指すのかという確固たるビジョンが必要です。
  本校は雲雀丘学園に属していますが、学園として〝「人間教育の充実」と「学力の向上」を両立させた関西を代表する学園を目指す〟というビジョンがあり、幼稚園、小学校、中学・高校共通のものになっています。このビジョンで注目していただきたいのは、最初に人間教育が掲げられているということです。昨今社会の風潮として、多くの学校が進学実績のみを重視する傾向がありますが、知識偏重型の人間はたとえ希望する大学に進学できたとしても、人間としての根っ子が育っていないと将来社会に出てから必ず行き詰まることになります。
  現在、本校では学校改革を推進していますが、決して学力の向上のみを目指しているわけではありません。学力の向上が必ずしも人間力を高めることにはつながりませんが、人間力を高めることは必ず学力の向上につながるのは間違いないと思います。