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学校改革にあたって~環境教育のスタート

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  この校長通信を通じて、将来社会で活躍するためのベースは人間力であるということを繰り返しお話してきましたが、人間力を高めるための特効薬はありませんし、即効性のある特別マニュアルも存在しません。人間力というのは、その人の考え方や日々の送り方の積み重ねであると思います。
  これまで、全教員が凡事徹底ということを基本に「爽やかな挨拶」「きっちりした服装」「ルール・マナーの遵守」に取り組んできました。この地道な努力によって徐々に良い方向に進みつつあるように感じています。しかし、中には人に言われないとできないという受身の姿勢の生徒もいるようです。これでは学校ではできているが学校外ではできないということになり、いつまで経っても成長は期待できません。〝習い性となる〟という言葉がありますが、日々自主的に良い習慣づくりをしていくことが大切です。
  本校では今年からサントリー(株)の支援を受けて、環境教育をスタートさせましたが、この大きな目的は人間力の養成です。何故なら、現在地球上で起こっている環境問題はすべて人間の経済活動が引き起こしたものです。即ち環境問題は人間問題そのものであり、環境に配慮することは人間に対する思いやりや優しさに繋がることになります。また、昨今では知識偏重型の教育が増え、自ら考え行動するということが少なくなってきています。そのため、社会で役立つ力が育たないという結果を招いているのです。本校の目指す環境教育は、将来社会で活躍する人材を育てるという創立の精神の具現化なのです。