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学校改革にあたって~新しいコース制の導入

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  本校では、昨年より高校に、本年より中学にコース制を導入しました。この高校と中学のコース制について、何回かに分けて紹介します。
  高校については「選抜特進」「特進Ⅱ」「特進Ⅰ」という新たな3つのコースを設置しましたが、これまでこのような形で生徒募集をしたことはありませんでした。かつて本校は中学3クラス、高校4クラスの小さな規模の学校でしたが、昭和60年(1985年)に国際社会で活躍できる人材を育成するということでいち早く『国際科』を設置し、以降20年間にわたり『普通科』と『国際科』という二つの異なるカリキュラムをベースに生徒募集を行なってきました。このため、それぞれの科においては能力・適性・進路希望面において大きく異なる生徒達が入学することになりますが、これまではこれらの生徒を均等にクラス分けし、画一的な授業を行なってきました。しかし、このシステムでは生徒の進路希望の多様化にこたえることが次第に難しくなってきました。そのため普通科については、数年前より高校入学後に本人の進路希望や能力・適性を勘案してクラス分けを行なってきました。
  新しいコース制の狙いは個々の生徒に対するきめ細かい進路指導を行なうために、入学者選抜の際に将来の進路希望や目標に応じたカリキュラムやコースを明示し、生徒に選択してもらおうというものです。
  「選抜特進」コースは〝自己の高いモチベーションにより東京・京都・大阪等の超難関国立大学を目指すコース〟です。基本的には高校2年で高校課程を修了するため、予備校の先生によるパワーアップゼミを校内で受講することになっています。
  「特進Ⅱ」コースは〝自発的な学習意欲を高め2年次からは文理を選択することにより、難関国公立大学を目指すコース〟です。
  「特進Ⅰ」コースは〝個性や適性をじっくり見極め、国公立・私立大学等幅広い進路選択を目指すコース〟です。
  3つのコースはすべて特進という表現を使用していますが、〝自分が希望する大学であれはどの学部であっても良い〟ということでは大学へ進学することだけが目的になってしまいます。このため、できるだけ早期に自分なりの将来の進路目標を設定し、自分が進みたい国公立大学や私立大学の学部や学科を目指して真面目に努力するということが基本になっています。