中学校全校朝礼~食べ残しをなくす
10月29日(水)、体育館において中学生を対象に朝礼を行ないました。現在、本校では校庭に仮校舎建設を進めているため、中学・高校を対象とした全校朝礼ではなく、原則として隔週毎に中学と高校の朝礼を実施することにしています。本日は朝礼の後3年生を対象に研修旅行で訪れる伊江島の大城加津也氏から「地下ダムに至るまで」という環境に関するテーマで講演いただくことになっていたため、私もこれに関係づけて次のような話をしました。
〝前回の朝礼では、地球の人口がこの100年間に急激に増加してきており、これが環境問題の原因になっているということをお話しました。これからも世界の人口は増え続け、2050年には現在の66億人から90億人になることが予想されます。そうすると当然のことながら食糧や水、エネルギーといったものが今まで以上に不足することになります。皆さんは毎日三度の食事をし、温かいお風呂に入るということはあたり前のように思っていますが、世界には食料不足で困窮している人や電気・ガス・水道といったものとは全く関係のない生活を送っている人がたくさんいるのです。
私も以前インドネシアで仕事をしたことがありますが、朝礼をするとバタバタと倒れる従業員があまりにも多いため調べてみると朝食を食べていないということが解りました。給料を払っても家族以外の多くの人に分け与えるため、自分の口に入らないのです。これでは作業能率が低下するため、早朝にパンを支給したり、無償で昼食を摂らせるようにしましたが、これらを持ち帰ろうとするので何とか食べさせようと苦労したことがあります。今、日本の食糧の自給率は39%しかありません。言い換えると6割以上を世界の国々から輸入しており、しかもその三分の一は廃棄しているのです。そして、驚くべきことにこれらの廃棄食糧で全世界の飢餓に苦しんでいる人を救うことができるのです。まず、皆さんは食べ残さないということを是非心がけて欲しいと思っています。〟