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秋の文化講演会の開催

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  11月5日(水)学園記念講堂において、秋の文化講演会が開催されました。この催しは学園PTA協議会と教養委員会が主催し、例年この時期に著名な文化人をお招きし、幼・小・中・高の児童・生徒の保護者を対象に開かれています。今回は『津軽情韻』と題して津軽三味線と心の歌を楽しむという趣旨で竹山流津軽三味線の第一人者である高橋栄山さんと津軽民謡の正統派歌手である須藤雲栄さんと若手歌手の二代目須藤雲栄さんをはじめ多くの方にお越しいただきました。高橋栄山さんは津軽民謡の巨星と言われた高橋竹山氏に弟子入りされ、その後プロの三味線奏者として全国で演奏活動をしながら各地に教室を持ち、後進の指導にあたっておられます。演奏曲目は「三味線じょんから」「津軽よされ節(旧節)」「津軽じょんから節」「三味線よされ」「津軽よされ節」「古調あいや節」でしたが、素晴らしい音声が会場一杯に鳴り響き、聴衆を魅了しました。
  津軽三味線は今でこそ日本国内だけではなく南アフリカ共和国の日本人大使館をはじめ国際的にも認められる存在ですが、かつては厳しい自然の中で「坊様の三味線」として差別される等苦難の道が続いていたようです。津軽三味線の根底にあるものは喜び、悲しみ、苦しみ、憤り等日常の心から発する「うたの心」であると言われています。
  なお、本校は地域に開かれた学校づくりを進めているため、学校行事には極力近隣の皆様にもご参加いただけるようにしています。今回も数多くの地域の方がお見えになりましたが、一流の演奏をお聴きになって日本文化の奥深さを感じる良い機会になったのではないかと思っています。