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沖縄への研修旅行

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  11月10日(月)、中学三年生が伊丹空港から3泊4日の沖縄への研修旅行に旅立ちました。
  この研修のテーマは「平和」と「環境」です。今回のスケジュールは伊江島において各民泊での家業体験やマリンスポーツを行なった後、沖縄本島に渡り「美ら海水族館」「平和祈念資料館」「首里城」を見学することになっています。
  事前に学習したように伊江島は水資源の極端に少ないところであり、地下ダムを建設することによって農業の生産性を高めようとしておられます。生徒達は民家で家業体験と宿泊をさせていただくことになっていますが、このホームステイを通じて素晴らしい人との出会いや新たな体験をすることでしょう。沖縄のイメージは青い海と美しいさんご礁に代表される素晴らしい自然ですが、近年地球温暖化の影響でこれらが徐々に姿を消しつつある現状もしっかりと確認してきて欲しいと思っています。
  また、既に太平洋戦争後63年が経過し戦争体験をした人は次第に少なくなり、当時の悲惨な状況を直接語り伝えることはできなくなってきました。最愛の夫や子ども、兄弟等の肉親を亡くした悲しみや戦火によって焼け野が原になった大地を見つめ絶望感を味わいながらも復興に向けての懸命な努力を続けてきました。そして、これらの先人達のお陰で日本は世界でも有数の経済力を有するようになり、今ではほとんどの子ども達は恵まれた状況が当たり前であると感じているように思います。現在の日本は軍隊を持たず兵器の輸出も行なわないという世界でも稀な国家ですが、太平洋戦争末期、筆舌に尽くしがたい悲惨な経験をした沖縄戦線の状況を知ることによって、平和を願う気持ちを育てて欲しいものです。
  この研修旅行をバネにして、生徒達が大きく飛躍してくれることをこころより願っています。