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高等学校全校朝礼~誰もやらないことをやる

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  11月12日(水)、外部の模擬試験等のため開催できていなかった高校の全校朝礼を4週間ぶりに行ない次のような話をしました。
  〝日本では全労働者のうち約8割が企業に勤めているので、皆さんの中の大半は将来企業で働くことになりますが、今日は靴を製造している企業での興味あるエピソードを紹介します。この企業のトップは何とか売り上げを伸ばしたいと考え、ある発展途上国で靴が売れるかどうかを調査するように二人のセールスマンに指示しました。一人は「靴は売れません。この国で靴をはいている人は誰もいません」と答えました。ところが、もう一人は「絶対に売れます。潜在需要は実に大きいものがあります。わが社の製品であればきっとこの国に受け入れらます」と全く逆の答えをしました。最終的には、この国で靴を販売するということになりましたが、人々の所得が増えるにつれて大きく売り上げを伸ばすことができるようになったそうです。
  今、世界の人口は1日に約20万人ずつ増えてきていますが、特にBRICsといわれる国々が注目を集めています。この中のインドはこれまで人口は多いけれども貧富の差が激しく経済力という点では今一歩であると見られていました。しかし、最近の成長ぶりは目を見張るものがあります。このインド市場に早くから着目して手を打ってきたのがスズキ自動車です。インドにおける自動車の占有率は50パーセントを越えており、トヨタも日産もホンダも及びません。スズキの鈴木修会長の口癖は「人と同じことはやらない。やるなら世界一を目指す」というものです。また、ロシアでは日本のメーカーの中で三菱自動車が健闘しています。皆さんは、自分達の将来は暗いと思っていませんか。これからはやり方次第でいくらでも事業を伸ばすことができますが、そのベースとなるのは確かな基礎学力です。どうか皆さんは目標を達成するための勉強をしっかりとやって欲しいものです。〟
  高校生になると、徐々に自分の将来の進路についても考えるようになってきます。今後、高校の朝礼では少しでも進路選択のヒントになるような話をしていきたいと思っています。