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世界の動きを知る

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  これから日本が避けて通れないトレンドとして「情報化」「グローバル化」「少子高齢化」といったことがあげられます。このうち、少子高齢化というのは日本独自の問題ですが、情報化とグローバル化は表裏一体のものとして、今後ますます加速されてきます。しかし、気になるのは国民全体が内向きになり、自分の回りのことに目を奪われすぎて、これから世界がどのように動いていくのかについては関心が薄くなっているということです。
  現在の政治を見ていても、お互いに批判の応酬に終始し、協力して日本をどのような方向に導いていくかという道筋は見えてきません。このままではますます世界の流れに乗り遅れ、気がついた時には取り返しがつかないという結果になりかねません。
  日本はかつて世界の中で一人勝ちと言われるくらいの経済発展を遂げましたが、バブル崩壊とグローバル化への対応遅れのため国際的な地位が低下してきました。そして、もがき苦しみながらやっと経済を立て直し、ほっとしたのも束の間、再びアメリカに端を発した金融危機により、実体経済まで影響が広がりつつあります。それでも世界の国々の中では日本の経済・金融の状況は比較的打撃が少ないのです。今、世界全体を見るとアイスランドやセルビア、ウクライナ、ハンガリー等、国家そのもの破綻や欧米の巨大企業が相次いで倒産の危機に直面しています。14日からはワシントンで世界の首脳が集まり、金融サミットが開催されますが、是非この成り行きを注目しておいて欲しいと思っています。