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全校朝礼~グローバル化を目指す企業

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  11月26日(水)、高校の全校朝礼でマクドナルドの話をしました。
〝前回、靴のセールスマンの話(発展途上国で靴が売れるかどうかという話)をしましたが、事業を伸ばしていくためにはグローバルな展開が必要です。
  ところで、今世界の120を超える国で販売されているものがありますが、何かわかりますか。それはマクドナルドのハンバーガーです。今ではハンバーガーと言えばマクドナルドというように、マクドナルドはハンバーガーの代名詞になっていますが、この成り立ちを紹介します。1940年、今から実に68年前になりますが、カリフォルニアでマクドナルド兄弟が店を開いていました。そこにミルク・シェイクのミキサーを販売するセールスマンのクロック氏が訪れました。二人の仕事ぶりを見ていると実に手際がよく短時間で多くのお客様を捌いています。クロック氏は感心して、このシステムをフランチャイズ方式にしてはどうかと相談を持ちかけました。そして、売り上げの0.5%を支払うという契約をしました。その後、クロック氏はマクドナルド兄弟から全ての権利を譲りうけチェーン店を広げていきました。この契約を続けていれば今では年間180億円の収入があることになります。マクドナルドは色々な戦略を立てています。子どもを含め家族をターゲットにする。待ち時間を極力短くする。そのために工場で集中的にハンバーグを作り、店では焼いたり揚げたりという簡単な作業をするだけにし、マニュアルに従って誰でも出来るようにする。また、アメリカでは低所得者が食べる低級な食品というイメージが定着してきたため、海外での販売を伸ばすことを目指す。そのためには牛肉を食べないインドではチキン・バーガーやベジタブル・バーガーを、フィリピンではトマトケチャップの代わりにバナナケチャップを使ったバーガーを、その他豚肉や魚を使ったバーガーを作る等国や地域にあった商品開発を行ないました。
  このように事業を伸ばしていくためにはグローバルな視点が必要ですが、日本には世界に誇れるさまざまなものがあります。これらをグローバル展開していけば大いなるビジネスチャンスがあります。やり方次第ではドキドキ、ワクワクする時代になると思います。大きい目標を持って取り組んで欲しいものです。〟