本当の食の安全~安部司氏の講演より
12月12日(金)、日本の著名な食品添加物評論家で「食品の裏側」の著書で知られる安部司氏に『本当の食の安全とは』というテーマで約1時間半にわたり講演していただきました。
本学園では「家庭と学校の連携、共育・共学」を教育方針として掲げていますが、今回はこの取り組みの一環として中学・高校のPTAが環境問題の中核となる「食育」を取り上げ、保護者の皆様を対象に開催することになりました。
安部氏は山口大学文理学部化学科を卒業後、食品添加物の専門商社にセールスマンとして勤務され多くの業績を残されました。しかし自らが売る食品添加物が自分の子どもには絶対に食べさせたくないものだったと気づき退職され、その後食品業界の裏側を告発する「食品の裏側―みんなが大好きな食品添加物」を出版されました。
本日は実際の体験に裏打ちされたお話であり、しかもずらりとテーブルの上に並べられた数多くの食品添加物を実際に使いながら目に見える形で説明されたため、時間の経過と共に参加者は徐々に話に引き込まれ、日頃何気なく購入している食品の安全性についての認識が深まっていくように感じました。
なお、今回の講演には中学校や幼稚園の保護者の他に地域の方にも多数参加していただきましたが、これからもこのような催しには多くの皆様にも参加していただけるようにしていきたいと考えています。
お話の内容は大きく「食の現状を知る」「添加物が日本の食の文化を壊していく」「これからの食生活をどうするか」という3つに分かれていましたが、いずれも興味深い内容であったため、これから何回かに分けて紹介していきたいと思っています。