携帯電話利用のルールづくり
先日、大阪府教育委員会の「携帯・ネット上のいじめなど課題対策検討会議」において、7つの提言がなされ、橋下知事からは学校への携帯電話の持ち込みを原則として禁止するとの考えが示されています。この会議の座長は、前任の芦間高校の学校協議会のメンバーとして色々と指導していただいていた大阪教育大学の森田英嗣准教授です。この中で特に強調されているのは「学校でのルールづくり等方針の明確化」と「家族の話し合いによる家庭でのルールづくりと効果的な啓発」です。
本校では携帯電話の扱いについて、登下校時および学校内での所持・使用を禁止する。止むを得ない理由により校内所持が必要な場合には学校に連絡していただいた上で、朝に担任が預かり下校時にお返しするというルールにしています。このルールの基本は〝携帯電話は学習に必要なものではないこと〟、また、〝有害メールや出会い系サイト等のさまざまな問題に巻き込まれやすいということ〟が大きな理由です。そして、この携帯電話の取り扱いについては、入学時は勿論のこと長期休暇の前や色々な機会を通じて指導を行なっていますが、徹底するためには家庭でのルールづくりが大切です。
今回の提言の中で家庭での基本ルールとして『実行しよう五つの約束』が示されていますので紹介します。
①フィルタリングの利用を徹底する。②帰宅後等適切な使用時間を決める。③知らない人からのメールに返信しない。④個人情報を安易に教えない、書き込まない。⑤持ち込み禁止など学校の規則を守る。
今、携帯の中で最もよく使われている機能はメールですが、1時間以上使用している者が約半数、5分の1が3時間以上使用しているという驚くべき数字になっています。そして、携帯の依存傾向が強いほど「学習時間が短い」ということもわかったようです。年末・年始の休暇中に是非ご家庭でのルールづくりを行なっていただきたいものです。