ダイヤモンドの原石を見つけ出す
12月22日(月)、授業納め式を行ない次のような話をしました。
〝今年一年を振り返ると、皆さん一人ひとりにとっても随分色々なことがあったことでしょう。大きく成長した人もあれば、残念な結果に終わった人もあるかも知れません。
今日はダイヤモンドの話をしたいと思います。最初に皆さんに質問しますが、皆さんの一番の強みは何ですか。それは若さです。ここにいる先生方も絶対に若さということに関しては皆さんに勝てません。若いということはそれだけ大きな無限の可能性があるということです。言い換えると皆さん一人ひとりはダイヤモンドの原石を持っているのです。自分にはそんなものはないという人がいるかも知れませんが、どんな人の中にも必ずダイヤモンドの原石はあります。持っていないという人はただ見つけていないだけなのです。しかし、皆さんが原石を見つけだし磨かなければただの石ころを持ったまま人生が終わるということになってしまいます。
自然界にあるダイヤモンドと人間の中にあるダイヤモンドには二つの大きな違いがあります。一つ目は、自然界のダイヤモンドは切り刻むと小さくなりますが、人間の持つダイヤモンドは光り始めると成長を始めます。つまり努力を続けると1つが2つに、2つが4つにと増えていきます。二つ目は、自然界のダイヤモンドは一度輝きを得れば永遠にその輝きを保つのに対して、人間の持つダイヤモンドは努力を続けなければ輝きを失い、やがて元の原石に戻ってしまいます。今、社会で活躍しているイチローも石川遼もこのダイヤモンドを磨き続けている人です。
本校は将来社会で役立つ人材を育てることを教育方針に掲げていますが、これはまさに本校の校是である『高志・自律・努力』を実践することなのです。来年度のキーワードはCHANGE(変える)です。是非この休み中にダイヤモンドの原石を見つけ出し何をCHANGEすれば良いのかを考える機会にしてください。〟