なるようになる
毎年1月最後の日曜日には酬恩庵一休寺で『一休善哉(ぜんざい)の日』の行事が開催されます。今日は日頃の運動不足の解消も兼ねて徒歩で50分かけて参加しました。この寺はかつて妙勝寺と呼ばれ荒廃していましたが、〝とんち〟で名高い一休さんが再興されたため、一般的には一休寺と呼ばれており、現在は臨済宗大徳寺派の禅寺になっています。
一休禅師は大徳寺の住職からお餅の入った小豆汁をご馳走になり善哉此汁(よきかな この汁)と言われたことから善哉と呼ばれるようになったようです。
最初にいただいた絵馬に今年一年の誓いを書き、一休禅師像の前で般若心経を唱え、続いて座禅を組みました。この後、住職から一休さんのエピソードを含めたお話をいただきました。
〝一休さんは88歳で亡くなりましたが、自分の死後揉め事が起こることを予想して、「ゆきづまった時やどうしようもなくなった時には、この遺書を読みなさい」と言って、遺書を本堂内に埋めたそうです。その予想が的中し、弟子達がこの遺書を開いて見ると「心配するな なるようになる」と書かれていたとのことです。現在は厳しい状況ですが、単に誓いを掲げお願いするだけではなく、精進することが大切です。是非皆さんも日々研鑽を続けてください。〟
最後に世界の平和を祈った絵馬を奉納し、温かい善哉をいただきすっきりとした気持ちで帰途に着きました。どのような逆境であっても前向きに努力することによって、道を切り開いていくことが大切であると感じています。