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災害に備える

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  1月14日(水)、新たに中央棟に移設した放送設備を使って、マイク放送による全校朝礼を行ない次のような話をしました。
〝今年になって既に半月が経過しました。年の初めにあたって、皆さんは自分なりの目標を持ってスタートされたと思いますが、もう1年の24分の1が終了したことになります。常に自分の立てた目標を確認しながら行動して欲しいと思っています。
  さて、雲雀丘学園中学・高校においては例年この時期に避難訓練を行なっていますが、生憎今年は仮校舎が建設されグランドが使えなくなったため避難訓練は中止することとし、災害についての心構えや災害時の行動についてお話します。大切な内容なのでしっかりと聞いてください。
  何故この時期に避難訓練をしているかと言うと、今から14年前の1月17日に阪神大震災が起こり、実に6434名の尊い命が失われたのです。本校においても多くの生徒や家族が被災し、1名の生徒が犠牲になりました。前日まで元気に学校生活を送っていた生徒がある日突然亡くなってしまったのです。皆さんは、まだ小さかったため当時のことはほとんど記憶に残っていなかったり、生まれていない人もいるので、阪神大震災と言ってもピンとこないかも知れません。そのため本校では人の命の大切さを再認識し、この悲しい出来事を風化させることのないよう毎年1月17日の前後に避難訓練を行なっているのです。
  〝災害は忘れた頃にやってくる〟という言葉がありますが、地震、火災、ガス爆発、テロ等災害は予期せぬ形で突然襲ってきます。特に不安定なプレート上にある日本は何時大地震やそれに伴う津波や火災に遭遇するかも知れません。
  そのために、今日は皆さんに3つのことをお願いします。1つ目は〝備えあれば憂いなし〟と言われるように自宅や学校以外の普段生活していない場所では常に非常口や避難通路を確認しておくこと。また、皆さんの家では家具が動かないように固定したり、消火器を準備しておくこと。2つ目は不幸にして災害にあった時には二次災害を起こさないように留意すること。以前にも話しましたが、『おかし』と『もち』を思い出すこと、つまり「押さない」「駆けない」「しゃべらない」「戻らない」「近づかない」の5つを守ること。3つ目は各クラスの前の黒板に、学校で災害が発生した際、安全に避難するための避難経路と避難場所を掲示してあるので、全員で確認しておくこと。明日からと言わず是非今日から始めて下さい。
それでは今日も一日、明るく元気で生き生きと学校生活を送りましょう。〟