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卒業生に贈る~果敢に挑戦する

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  卒業式の式辞の中の二つ目は『果敢に挑戦する』ということです。挑戦することの大切さは松下常務理事からも卒業生の皆さんに伝えられましたが、本学園の初代理事長である鳥井信治郎氏は常々〝やってみなはれ。やらなわかりまへんで〟と言っておられたようです。
  皆さんは、将来さまざまな分野で仕事をされることになりますが、社会と学校の大きな違いは、通常〝学校においては与えられた問題に対して答えを出す〟のに対して、〝社会においては自ら問題(課題)を見つけ出し、答えを探り出す〟ということです。学校での正答は一つなのに対して、社会ではあらかじめ正しい答えが準備されているわけではありません。言い換えると答えは定型化された単純なものではなく無数にあるということです。
  また、頭の中でいくら考えても答えの出ないものが多いのですが、高い学歴を有する人は、まず頭の中で考えて答えを導き出そうとしがちです。ところが、頭の中で考えるとすぐに難しいことやできない理由が出てきます。そして、失敗しないかどうか、失敗した時にどうするかということを考えてしまいます。このため、いつになっても失敗を恐れて行動に移すことができず、折角の機会を失ってしまうことになります。
  何事も一度で成功することはまずありませんし、ましてや、成功し続けることなど考えられません。逆に失敗し続けることもありません。成功の裏には数多くの失敗がつきものです。言い換えると、今成功している人は最も数多くの失敗をしてきた人であると言っても良いのではないでしょうか。度重なる失敗にもかかわらず、それを乗り越えて成功した時の達成感や感動が自信に繋がり、人間的に一回りも二回も大きく成長することになるのです。初代鳥井理事長の言葉を常に心に留め、失敗を恐れず何事にも〝果敢に挑戦〟して欲しいと思っています。