卒業生に贈る~常に感謝する
卒業式の式辞の中の三つ目は、〝常に感謝の気持ちを持つ〟ということです。人間は一人で生きているわけではありません。食べる物も着る物もその他生活に必要な物もすべて自分で作っているわけではありません。お互いに助け合って生きているのです。〝生きる力〟と言われますが、人間は多くの人に支えられお世話になって生きている、つまり〝生かされている〟と言えるのではないでしょうか。
皆さんが今日こうして卒業式を迎えられるのも、お父さんやお母さんをはじめ、多くの人達のお陰なのです。そして、皆さんが卒業されるにあたって、最も喜んでおられるのは保護者の皆さんだと思います。今日、家に帰ったら、是非皆さんの口から直接、お父さん、お母さんに感謝の気持を伝えてください。そして、これからも常に感謝の気持ちを持って周りの人に接していって欲しいと願っています。
日本人の中には素直に感謝の気持ちを表わすのが苦手な人が多いようですが、感謝できるということは意外と身近なところにあるように思います。
そして、ありがとうという言葉には人間を強める力が宿っており、〝ありがとう〟を口にすることによって心が前向きになるのです。〝今日もご飯がとても美味しい。ありがとう。〟〝お母さんが生んでくれたから今日の私がいる。ありがとう。〟〝先生が熱心に指導してくれたから学力が向上した。ありがとう。〟等です。
日々の生活の中で常に感謝し、ありがとうという言葉を忘れないようにしていきたいものです。