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修了式を終えて

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  3月24日(火)、全校朝礼に引き続き、修了式と離任式を行ないました。全校朝礼では数多くのクラブの表彰を行ないましたが、常にこれだけの表彰を受ける生徒がいるということは実に素晴らしいと思います。修了式では、囲碁の全国大会において団体準優勝、個人優勝を遂げた囲碁部のメンバーに対して祝福の拍手をお願いした後、次のような話をしました。
  〝今、世の中は百年に一回と言われるくらいの深刻な経済不況の中にあり、皆さんの家庭でもさまざまな話題が取りざたされていると思います。このような状況下でも、皆さんのお父さんやお母さんは皆さんの将来のことを考えて、学費を工面して本校に通わせてくれています。世界には勉強したくてもできないという子ども達がたくさんいますが、本当に皆さんは感謝の気持ちを持って欲しいと思っています。さて、これからは、うまくいっているところとそうでないところが大きく2つに分かれる時代になっています。即ち二極化が進んでくるのです。これは会社でも病院でも学校でも一人ひとりの人間にとっても同じです。これだけの厳しい経済環境の中にあってトヨタやソニーやパナソニックといった会社が大きな赤字を出す中で、ユニクロやニンテンドーのように過去最高の利益を上げている会社もあります。これらの会社に共通しているのは、しっかりとした目標を持ち、地道な努力を続けている。そして、常にお客様が何を求めているのかという視点に立っているということです。そして、このような会社には相手の立場を考えて行動するという社員が数多くいます。高校2年生は後5年で、中学1年生は後9年で社会に出ることになります。将来皆さんが社会で活躍するためには、学生時代に相手の立場に立って行動するという姿勢を身につけておかなければなりません。是非、自分がして欲しいと思うことを相手にしてあげる。他人が嫌がることはしないということを心がけてください。
  これから入学式、始業式までには半月あります。新学年を力強くスタートするためにもこれからの期間をしっかりと準備にあてて欲しいと思っています。〟