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公開授業旬間の意義

21.5.27 研究授業 001a.jpg
    □■理科実験授業風景■□
  今週月曜日から公開授業旬間がスタートしました。当初は5月18日からの予定でしたが、新型インフルエンザに伴う臨時休業のために延期されていたものです。本校では毎年この時期に〝授業を磨く〟という趣旨でこの公開授業旬間を設けており年々改良を加えてきました。本年度はこの公開授業旬間中には「最低一回は同じ教科の他の先生の授業と他教科の先生の授業を見に行く。」ということにしています。また、各教科では新任の先生中心に研究授業を設定し、授業参観の後に教科としての検討会を実施するという動きも出てきています。
  今週は時間の許す限り、先生方の授業を参観することにしています。本校はコース制を採用しているため、さまざまなクラスに分かれており画一的な授業の進め方ではうまくいきません。言い換えるとその分、個々の授業に対する創意工夫が必要になり、授業に向けての準備に時間をかけなければならないということになります。また、生徒を惹きつけるための雑談等も重要なポイントになります。今回は以前のように一時限の間にいくつかの教室を巡回するということではなく、授業の開始から終了までゆっくり時間をかけて参観することにしています。この結果、生徒の授業に対する集中度や先生の授業に対する創意工夫がより明確にわかるようになってきました。そして、気の付いた点は授業終了後すぐにフィードバックするようにしています。
  私学の優れた面は数多くありますが、最大の弱点は人事交流が少ないために変化に対応する力が弱まり、ともするとマンネリ化に陥ってしまうことではないかと思います。どんなに優秀な人材を揃えていても刺激がなければどうしても組織は硬直化しますし、保守的になりがちです。教員にとって〝授業は命〟です。この公開授業旬間を通じて、自ら刺激を求めるという姿勢で取り組んで欲しいと思っています。