命の大切さを知る~カリンの実
先日も紹介させていただきましたが、移植したメタセコイヤの幹から新たな葉が吹き出し、日増しに成長していく姿を見ていると、木の持つ生命力は実に素晴らしいと感じています。
今、地球上では毎年1100万ヘクタール~1700万ヘクタールの森林が減少していると言われています。この数字を見ただけではどれくらいの広さなのかは見当もつきませんが、1秒間にサッカー場1つ分の森林が消滅していることになるそうです。そのため「森を元に戻す」「今ある森を守る」「植林する」等の運動が起こされていますが、まだ一部の人に限られているようです。
本校の環境教育では学校だけではなく「家庭」「地域」も含めて〝身近なことから行動に起こす〟ということを基本にしています。この考え方に立って私自身も地域の緑化基金に寄付をしたり、時間を見つけて自宅にある庭木の手入れをする等を行なっています。
昨年、他の木が大きくなったため 、陽あたりが悪くなり弱っていたカリンの木を植え替えましたが、後になって移植に適さない時期であることを知り、枯れるのではないかと心配していました。ところが、4月にはこれまでなかったくらい多くの花が咲き、しばらくして実をつけはじめました。風のために落下したものも少しあったようですが、最近では次第に実が大きくなってきています。日当たりが良いため以前よりもずっと元気になってきたようです。このまま順調に育てば秋には収穫してカリン酒を漬けることができそうです。このように我々の身のまわりには色々なものの命が存在しています。これらの命の大切さをしっかりと受け止めていきたいものです。