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高等学校全校朝礼~ユニクロの取り組み

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  6月24日(水)、約1ヵ月ぶりに高校の全校朝礼を行ないました。今、世の中は大きく変わりつつありますが、マスコミ等を通じて届けられる情報には将来に希望を持たせるような明るいものがあまりにも少ないように感じています。このような中で生活していると、生徒達はどうしても将来に対して不安を感じてしまうことになってしまいます。これでは自らの高い目標を設定し、その実現に向けて努力していこうということには繋がりません。そのため、本日は生徒達に元気をつける意味もあって新たな取り組みによって注目されている「ユニクロ=ファースト・リテイリング」についての話を紹介しました。
  〝現在、流通業界は大きな変化の波が押し寄せてきています。衣料関係ではデパートやスーパーが大苦戦している中で、2桁成長という絶好調な会社があります。それは「ユニクロ」です。ユニクロの略称は「UNI-QLO」ですが、当初はユニーク・クロージング・ウェアハウス〟ということで「UNI-CLO」でした。ところが、香港に現地法人を設立した際、会社登録の書類を書き間違えてしまったのです。ユニクロの本社は東京や大阪ではなく山口県の山口市にあります。
  会社のスローガンは『服を変え 常識を変え 世界を変える』、そして先端材料で安くて良いものをつくり世界のトップ企業を目指す、というものです。これを実現するために、商品企画は日本、物づくりは中国、大型店舗による豊富な品揃え、原材料の100%買取りによるコスト削減等を実施しました。これだけでは単に安いということにしかなりませんが、お客様に満足していただく商品をお届けするために「素材メーカーと製造小売業との境界線を超えた商品開発体制」を確立したのです。そして、東レと共同で『ヒートテック』という従来にない商品を開発しました。綿100%が主流の下着市場に、保温性(アクリル)、保湿性(レーヨン)、速乾性(ポリエステル)、フィット性(ポリウレタン)、抗菌性のある新素材を投入したのです。この結果、昨年度は秋冬物だけで2800万枚を完売しました。また、全国の750店舗からは直接お客様の声が届くことになっており、ヒートテックの企画やデザインは女性中心のチームが行なっています。そして、この度、この取り組みが『日本マーケティング大賞』を受賞しました。
  過去の延長線上の取り組みからの脱却、他社との差別化・特長づくり、お客様第一の考え方は、すべてのことに当てはまると思います。参考にしてください。〟