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歯の衛生週間にあたって

   H21年度歯の衛生週間ポスター.jpg
□■H21年度歯の衛生週間ポスター■□

  6月4日は6と4という数字の語呂あわせで1928年から1938年までの10年間は『虫歯予防デー』になっていました。その後、1958年からは6月4日からの一週間を『歯の衛生週間』と定め、歯の衛生に関する正しい知識を国民に対して啓蒙することになっています。
  食事をするためには必ず噛むという行為が伴うにもかかわらず、我々はともすると虫歯や歯槽膿漏を放置しどうしようもない状態になって歯科医院に飛び込むということが多いようです。歯の維持管理のためには普段から〝食事の直後に歯を磨く〟〝歯垢を残さない〟等しっかりとした手入れをしておくことが必要です。参考までに専門家の説によると、噛むという行為は次のような効用があるようです。
  ①大脳が発達する。(とりわけ記憶をつかさどる器官との関連が強いことが判明してきている。)
  ②あごの骨が発達し、歯並びがよくなる。
  ③唾液の分泌が盛んになり、消化・吸収を高める。
  ④歯や歯肉の病気を予防し口の中を清潔に保つ。
  ⑤血液の循環が良くなり、運動能力が高まる。
  ⑥食べ物の味がよくわかり、味覚が発達する。
  最近、人間の顎(あご)が小さくなってきたと言われています。火を使って調理するようになったため、文明が進めば進むほど食べ物は柔らかくなる傾向にあります。この結果、顎の骨は発達せずに小さくなってくるのは避けられませんが、ファーストフードをはじめとする食べ物の影響も大きいように思います。しかし、人体の器官の中でも歯は最も完成された部位であり、髪や爪のように再生できません。そして、歯の形状や大きさについては昔からほとんど変わっていないようです。
  成人の歯は32本ありますが、今80歳で20本の歯を残そうという『8020運動』が推奨されています。歯の本数と健康は密接な関係があることが医学的に証明されていますが、歯の衛生週間を機に歯の大切さについての認識を深めていきたいものです。