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水に関するサントリー環境講座

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  7月13日(月)、サントリー水科学研究所の早瀬泰子氏にお越しいただき、文化館視聴覚教室において中学2年生を対象に水についてのお話をしていただきました。中学2年生は今月の23日から林間学舎に出発しますが、〝自然環境の水に学ぶ〟というテーマでサントリーの奥大山ブナの森工場を見学し植樹や森での作業を行なうことになっています。
  早瀬氏からは〝地球上にある水のうち、我々が使えるのは、ごくわずかしかないこと。海や地表、湖や河川の水は蒸発して雲を作り、雨という形で降り注ぐという自然循環が形成されており、この通り道の一つである森が保水という大切な働きを担っていること。そして、サントリーの奥大山ブナの森工場においては、下草を刈り枝打ちをする等さまざまな森を守る活動を行なっていること。水1リットル中に含まれるミネラル分(カルシウムとマグネシウム)の総量によって軟水と硬水の違いが生まれること。日本は火山が多いため花崗岩や玄武岩の地質が多くミネラル分の少ない土壌となるのに対して、ヨーロッパなど海底の隆起した石灰岩の地質では、ミネラル分の豊富な土壌になっていること。〟等を分かりやすく説明していただきました。
  そして、全生徒に硬度20ミリグラムの「サントリー天然水(奥大山)」と硬度1468ミリグラムの「超硬水コントレックス(フランス)」の入った2つの小コップを配り、自らの舌で二つの水の違いを確認してもらうという体験をしてもらいました。硬水を飲んだ生徒達は異口同音に「まずい」「苦い」「舌に残る」といった感想を述べていました。慣れもあると思いますが、どうやら硬水は日本人の味覚には合わないようです。
最後に「家庭で1人が1日に使う水の量はどのくらいか」という質問がありました。答えは約240リットルで、日本の家庭で最も多くの水を使用するのはトイレ、二番目がお風呂とのことです。
  環境教育は単に知識を得るだけではなく、自ら調べ考え行動することが何よりも大切です。人は水なしで生きてはいけません。今回の林間学舎を機に、生徒達が水に対する関心を高め〝水を大切にする〟という思いに立って学校でも家庭でも身近なことから実践していってくれることを期待しています。