レジ袋の消費とマイバック運動~環境クイズの答え(No3)
環境クイズの答えの3回目です。
問6 日本国内で1年間に消費されるレジ袋は何枚ですか?
スーパーやコンビニエンスストアで商品を買うと手渡しされるレジ袋、私もこれまでは何の抵抗もなく受け取っていました。しかし、環境に対するさまざまなことを調べていくと驚くべきことに、わが国においてこのレジ袋は年間実に305億枚使われているということが分かりました。単純計算では1人平均年間240枚ということになりますが、実際に買い物をしている人で見ると1人1日1枚のレジ袋を受け取っていると言えるのではないかと思います。このレジ袋は1枚約10gで、原料はポリエチレンから作られています。そして、一枚作るためにはお猪口(盃)一杯分の石油が必要なのです。つまり日本で消費されているレジ袋を賄うためにはお猪口305億杯という膨大な量の石油が要るということになり、これは超大型タンカー2隻分、50mプールでは600個分ということになるそうです。レジ袋の使用時間は帰宅までのわずか30分であり、最終的にはゴミとして捨てられてしまうのです。そして、ほとんどが焼却ゴミとして処理されています。このように考えるとレジ袋は大切な石油を無駄にし、地球の温暖化を促進している品物であると言わざるを得ません。
昨今、スーパーやコンビニもレジ袋を何とか削減したいということでさまざまな取り組みを行なっていますし、マイバックを持とうという運動も広がってきています。また、日本の伝統である風呂敷を積極的に活用しようという「まいふろしき」運動も全国各地で起こりつつあります。環境先進国であるドイツでは、買い物には〝買い物バッグ〟か〝買い物カゴ〟を持参することがあたり前になっています。わが家でも買い物をする際にはマイバッグを持参することにしていますが、一人ひとりがこういった運動に参加することにより、レジ袋の削減に取り組んでいきたいものです。