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土用の丑の日(二の丑)にあたって

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  本日7月31日(金)は土用の丑(二の丑)の日です。この日には昔から鰻(うなぎ)を食する習慣があるため、スーパーやデパートの魚の売り場には鰻の蒲焼が数多く並べられていたのではないかと思います。これを見て〝確か今年の土用の丑の日は終わったはずなのに〟と思われた方もあったのではないでしょうか。実は今年は土用の丑の日が2回あるのです。
  土用というと夏だけのものと思いがちですが、暦の上ではすべての季節に土用があるのです。元々は木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)という五行説がベースになっています。これらの五つを四つの季節に割り振るには無理が生じます。そのため、まず春は木、夏は火、秋は金、冬は水というように割り振ることにし、次に残った土はすべての季節に均等に存在するものとして、それぞれの季節に入る前の18~19日間をあてることにしたのです。そのため土用は立春、立夏、立秋、立冬の前に四回あるということになり、更にこの間の日々にはそれぞれ子・丑・寅・・・という十二支があてはまることになります。
  今年の場合、夏の土用は7月19日から立秋の前日である8月6日ということになるため、丑の日が7月19日(初丑)と31日(二の丑)の2回あるということになるのです。因みに来年は7月26日の1日のみということになります。
  現在、日本は世界一の鰻消費国で、年間12万t 6億本が食されており、国民一人あたりでは5本ということになります。鰻についてはその驚くべき生態や産地偽装等興味深い内容が多くありますので、別途紹介したいと思っています。