今後求められる人材の育成
8月29日(土)、『今後求められる人材の育成と私教育のかかわり』というテーマで対談を行ないました。対談のメンバーは、白藤学園理事長の土谷宗一氏と木村総合学院塾長の木村美津子氏と私の三人で,司会は塾(株式会社ホリエ)社長の荒川雅行氏です。
現在、日本では〝フリーターやニート〟〝大学入学後の燃え尽き症候群〟〝倫理観の欠如による犯罪〟〝大麻汚染〟〝不登校〟の増加等さまざまな社会問題が現出してきています。
このような問題に対して、私達はともすると政治が悪い、企業が悪い、大学が悪い、高校・中学・小学校・幼稚園が悪い、保護者が悪い等他責にする傾向があります。また、このような現象面に目を奪われ対処療法的な取り組みを行ないがちですが、これだけでは抜本的な解決にはなりません。
日本では学校や塾で勉強するのがあたり前になっていますが、学校や塾があるのは人間社会だけで、他の動物はすべて親が子に教えています。他のことを考えず自分が生きていくことだけを最優先するなら動物と変わりませんし、学校も塾も要らないでしょう。人間は自分ひとりでは生きていけません。互いに助け合って生きているのです。大切なことは子ども達が将来社会のため人のために役立つという気持ちを持つようになることです。このように考えると教師の重要な役割は子ども達が夢や希望を持てるように導いてあげることであると思います。また、本校の教育方針でもある家庭との連携による「共育」や親も教師も全員が勉強するという「共学」の姿勢も大切です。
本日は人材育成や私教育のあり方について色々とディスカッションしましたが、教育の仕事に携わる者は〝将来日本を背負って立つ子ども達を育てる〟という強い思いを持つと共に子ども達から尊敬される人間力を身につけていかなければならないと感じました。