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スポーツ障害と治療法

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  養護教員研修会の午後は岩崎安伸先生による『養護教諭の知っておくべきスポーツ障害と治療法』でした。同氏は1983年に和歌山県立医科大学を卒業後、テキサス大学Southwestern Medical Center,Dallas,USA、神戸大大学院を経て神戸大整形外科、神戸労災病院整形外科、新須磨病院等で勤務された後、平成4年から2年間、米・テキサス大でスポーツ選手の治療、肩、ひざの手術を学ばれました。
  現在はポートライナーの『先端医療センター前駅』のすぐ近くで加齢に伴う肩や膝の痛み、スポーツによる関節の障害でスポーツや日常生活に不便を感じている方々のために、入院施設を有する『あんしんクリニック』を開業され最先端の医療を行なっておられます。また、いくつかのプロスポーツチームのチームドクターとして選手らの診断、治療にもあたっておられます。
  講演ではパワーポイントを使って〝障害には急性のものと慢性のものがあること〟〝熱中症や虚血性心疾患に代表される急性障害については一旦起きると死にいたることもあるため万全の対策を講じておくこと〟〝スポーツ活動中の障害発生調査によると年間で約10万件が発生。男女別に見ると女性は捻挫、男性は骨折が多く、全体の76.2%が球技で次いで武道の7.6%、陸上の7.3%の順になる。球技の中ではバスケットボールがトップで35.6%、続いてサッカー18.2%、バレーボール14.6%、野球12.3%となっていること〟〝これらのスポーツ障害に対する治療法が格段に進歩してきていること〟等を分かりやすく説明していただきました。
  特に〝膝の十字靭帯の切断〟〝膝の半月板の損傷〟〝椎間板ヘルニア〟〝アキレス腱の切断〟等に対する内視鏡を使った手術法を動画により紹介していただきましたが、医学の格段の進歩に驚きました。これらの最先端の治療法によって、回復までの期間が大幅に短縮できるようになったとのことです。
  今回の研修は養護教諭として参考になることが多かったのではないかと思います。
  お忙しい中、時間をとっていただいた大野先生、岩崎先生に心よりお礼を申し上げます。