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危機感が学校を変える

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  9月15日(火)、近年大学進学実績において顕著な伸びを実現されている開明中学・高等学校を3名の先生と共に訪問しました。
  最初は中学・高等学校の両教頭先生から「進学校としての歩み」と「開明の教育活動」についてのお話をうかがいました。その後本校の先生とは別行動をとり、校長室で森田校長先生と〝インフルエンザ対策〟〝大阪における私学の現状〟〝これまでの公立と私立の経緯〟〝今日に至るまでの苦労話〟等さまざまな意見交換をさせていただきました。
  この中で衝撃的だったのは、〝30年前までは学力面において厳しい生徒達が入学してきており、とても進学校と言える状況ではなかった〟という言葉です。〝このままでは学校は生き残れない〟という危機感から先生方が何とか進学校に変えたいという思いで必死に取り組み、この結果やっと難関私大に合格する生徒を出すことができるようになったそうです。更に国公立大学への合格者を増やすために「国公立のコース制の設置」「中学校の開設」「男女共学化」「スーパー理数の設置」と相次ぐ改革を断行されてきました。とりわけ中学校の設置にあたっては全国をくまなく巡回し、他校の良いところを徹底的に調査される等大変な努力をされたようです。このような取り組みが実を結び、共学の一期生が卒業した平成19年には国公立大学合格者の大幅アップを達成されました。更に現在は平成18年に設置したスーパー理数の生徒の育成に注力されています。
  お話していて強く感じたのは、森田校長をはじめ両教頭先生、教務部長が現状に満足することなく危機感を持って新たなチャレンジをされているということです。まさに先生方の危機感が学校を変えてきたのです。
  現在、国・地方・企業・学校等すべての部門において改革が必要になってきています。これが成功するためには構成メンバーの意識改革が不可欠ですが、意識は人に言われて変わるものではありません。自分達のおかれている状況を客観的に分析することにより危機感が生まれ、意識が変わり、行動が変わるのです。私学を取り巻く環境は大きく変わろうとしていますが、今回の訪問で多くのことを学ぶことができました。ご多用中にも関わらず貴重なお時間を割いていただき心より感謝申し上げます。