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水のいらないバイオトイレ

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  9月2日(水)、先週に続いて高校の全校朝礼を行ないました。先週は8時30分を過ぎても遅れて体育館に入ってくる生徒がおり、生徒指導部長から時間厳守についての指導がありましたが、本日は見事に整列完了していました。このように反省を踏まえてキッチリと団体行動できるというのは素晴らしいことだと感じました。本日は部活動の表彰の後、次のような話をしました。
  〝先週はポイ捨てや産業廃棄物のゴミのために富士山が世界遺産に登録されないという話をしましたが、実はもう一つ、トイレの問題があります。富士山では五合目以上には設備の整ったトイレがないため、し尿が垂れ流しになっており、使用済みのトイレットペーパーが散乱し、白い川と呼ばれる状況になっています。これを何とか改善するために設置され始めたのが『バイオトイレ』です。このトイレは全く水を使わずオガクズを入れ、熱を加えることによってし尿の中に含まれる90%の水分を蒸発させ、残りの10%の固形物を微生物で分解するというものです。このバイオトイレのことがマスコミ報道されると世界各国から問い合わせが殺到しました。日本でも昔のトイレは汲み取り式になっており、し尿を肥料として使用していましたが、今はほとんど水洗式になってきています。しかし、水の不足している国ではトイレのし尿処理は実に頭の痛い問題です。そして、今多くの国でこのバイオトイレの設置が始まってきています。また最近では普及し始めた太陽光パネルを活用することにより、電気のない所にも設置することができるようになってきました。
  皆さんの中には将来どういう仕事に就いたら良いのか分からず、不安に思っている人もいると思います。しかし、人が困っていること、不安に思っていることを解消してあげるという姿勢を持ち続ければ必ずやるべき仕事は見つかります。たとえうまくいかなくてもチャレンジし続ければ成功できると思います。〟
 
  *現在、バイオトイレは山頂部や離島だけではなく災害時やキャンピングカー、ペットの糞尿処理、コンポスト、また一般家庭等での使用も始まってきており、海外でもドライトイレと呼ばれ普及が拡大してきています。