教職員の気づき(Ⅰ)
昨日紹介した四日市高校では、先生方が自ら〝東大と京大の合格者を50名出す〟という目標を掲げておられます。この実現をはかるため、進路選択に向けては「繰り返し行なう個人懇談」「東大・京大見学会」「保護者大学見学会」「大学出前授業」「卒業生による話(ようこそ先輩!)」等さまざまな取り組みを実施されていますが、圧巻は何といっても『学力検討会議(3年生は進路検討会議)』です。この会議は学年主任、学年進路係、各教科担当が中心となって、学年全体の状況を把握して「成績不振者へのフォローの手立て」「実力アップ用の指導」「土曜学習会の内容」を検討しますが、何と1日5時間の会議を3日間かけて行ない、生徒1人ずつの弱点を徹底的に洗い出すというものです。
そして、教職員の気づきとしては次の10点をあげておられます。
①なぜ、成績推移は毎年同じこと(2年生の11月模試成績の落ち込み)がくりかえされるのか
→課題管理の徹底と中だるみ意識の克服
②なぜ、学年によって強化の優劣があるのか
→教科を超えた組織的指導で課題料を調整、生徒の中に教科優先順位をつくらない
③理科の本格的な学習開始は国数英の完成(3年生前半)からという考え方は正しいか
→理科のスタートは2年生の9月、英数国と同時に強化が必要
④「勉強は自主的なもの、学校がさせなくても良い」、「本校の入学生なら中学時から自主的にやれるはずである」という見方は正しいか
→家庭学習の習慣ができていない、1・2年は課題で引張り3年の自主的学習につなぐ
⑤生活指導を厳しくすることと学習習慣との相関はあるのか
→しつけ指導と学習は連動する
《続く》