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高齢化社会を乗り切る

 総務省が「敬老の日」に併せて発表した推計人口によると、
    ①総人口は1億2756万人(昨年比12万人減)
    ②65歳以上は2898万人(昨年比80万人増、総人口比22.7%)
      この内、女性の高齢者の割合は25.4%と4人に1人
    ③75歳以上は1364万人で総人口に占める割合は10.7%と10人に1人
    ④15歳~64歳の生産年齢人口は8163万人(昨年比76万人減)
    ⑤15歳未満人口は1707万人で13.4%と引き続き減少、 
この結果、65歳以上の高齢者人口が初めて15歳未満の人口を上回るということになりました。
 現在、日本は世界の中でも類を見ないスピードで高齢化が進行し、年少人口の比率は世界最低の水準になっています。この原因は出生率(しゅっしょうりつ)が減る一方で平均寿命が延びて高齢者が増えているからです。振り返ると、1950年代前半は〝人生65年の時代〟でしたが、1990年代後半からは〝人生80年の時代〟になりました。更に2025年には〝人生85年の時代〟になると言われています。このように21世紀前半の日本は労働人口が減少する一方で老年人口が増大し年金・医療・介護といった負担が増大して勤労世代の生き方を圧迫する時代になります。また、このままでは経済活動が停滞から縮小に向かう恐れもあります。早急に平均寿命が55歳という時代に構築された年金や医療等の制度を抜本的に見直すと共に思い切った経済の活性化対策を講じていく必要性を痛感しています。