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後期始業式にあたって

10月7日後期始業式.JPG創立の精神の碑.jpg


  10月7日(水)、新型のインフルエンザが大流行の兆しを見せているため、マイク放送を使って後期の始業式を行ない、次のような話をしました。

  いよいよ今日から後期が始まります。本校では前期の期末考査が終わった後に自宅研修日を設けていますが、これには二つの理由があります。
  一つ目は〝前期を振り返り、新たな気持で後期を迎えるための準備をする〟ということですが、皆さん準備はできていますか。
  二つ目は10月1日が雲雀丘学園の創立記念日にあたっており、今一度原点に戻って創立の精神を確認しようということです。
  本学園は昭和25年(1950年)に、この雲雀丘の地に何とか学校をつくりたいという地元の皆さんの熱い思いで設立されました。この運動の中心になって学校づくりにあたられたのが、サントリーの創業者である鳥井信治郎氏、本学園の初代の理事長です。すべての学校には、〝このような学校にしたい〟〝このような生徒を育てたい〟という創立の精神があります。本校の学校づくりに対する考え方の基本は『孝道』です。 つまり 人間としての基本である親孝行をしっかりするということです。自分を生み育ててくれた親を大切にできない人に他人を大切にすることは到底できません。創立の精神では、〝親孝行のできる人は将来どんなことでもできるという考え方に立って、将来社会のため人のために尽くす人を育てる〟ということを明確に謳っています。分かりやすく言えば、皆さんに将来社会で役立つ人間になって欲しいということです。皆さんは何年か後には、社会に出ることになりますが、雲雀丘学園の中学・高校時代に是非社会で役立つ力を身につけて欲しいと思います。

  そのために必要なことを今日は三つお話します。
  一つ目は『相手の立場に立って物事を考え行動する』ということです。自分のことだけを考えて行動するというのでは他の動物と同じです。自分さえ良ければ他人はどうなっても構わないというのでは、決して世の中は良くなりません。自分がして欲しいことを相手にしてあげる。反対に自分が嫌なことは絶対に相手にしないという姿勢が大切です。
  二つ目は『高い目標に向かってチャレンジする』ということです。鳥井理事長の口癖は〝やってみなはれ。やらなわかりまへんで〟というものでした。皆さんは失敗を恐れて、挑戦することをやめていませんか?困難を避けて楽な道を歩もうとしていませんか?今、世の中で活躍している人はこれまで多くの失敗をしている人です。大いにチャレンジし、たとえ失敗してもくじけず再チャレンジしてください。
  三つ目は『小さなことをおろそかにせずやり続ける』ということです。
これまで何回も話していますが、さわやかな挨拶、キッチリした服装、ルール・規則を守る、整理整頓する、一日5分間の反省をする といった小さな積み重ねが大切です。小さなことができない人間に難しいことは絶対にできません。  
  〝相手の立場に立って行動する〟〝高い目標に向かってチャレンジする〟〝小さなことをおろそかにせずやり続ける〟という三つのことを是非心がけてください。そうすれば必ず道は拓けると思います。
  それでは本日も明るく元気で生き生きと楽しく学校生活を送りましょう。