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鳥取出張を終えて

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  一昨日は鳥取県の公立の高校、中学校、小学校、特別支援学校の校長先生を対象に講演を行ない、昨日は鳥取大学を訪問しました。この2日間の鳥取県出張では色々なことを感じましたが、その最大のものは〝鳥取県は日本の縮図である〟ということです。今、鳥取県で起こっている過疎化は鳥取県だけの特別な状況ではありません。私がかつて勤務していた四国でも同様のことを経験しましたし、日本の他の地域でも同様のことが起こっていると思います。そして、この傾向は今後ますます顕著になってくるのは間違いありません。
  鳥取県の人達は、地元に大きな産業もないため生徒達は県外に出て行って帰ってこない。そのため過疎化するのは仕方がないと半ば諦めておられるようです。鳥取県としても企業誘致等を考えておられると思いますが、多くの地域が同じような動きをしても実現することは簡単ではありません。
  学校経営についてお話したのは〝差別化〟つまり〝他にない特色づくり〟ですが、経営という観点で見ると鳥取県としても差別化をはかるということが大切ではないかと思いました。鳥取には大山を中心とした素晴らしい自然環境や海の幸にも恵まれています。東京や大阪のような都会に住む人から見れば羨ましいことも数多くあります。県外から来られている鳥取大学の教授の皆さんも鳥取の良さを訴えておられました。また、鳥取大学の学生も県外出身者が多く90%が下宿生活をしているそうですが、同様の見方をしているようです。
  大都市を真似るのではなく〝癒し〟や〝安らぎ〟をキイワードにし、環境という切り口での活動を推進することによって地域の活性化をはかっていくことが必要ではないかと感じました。