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勤労感謝の日にあたって

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  本日11月23日は『勤労感謝の日』ですが、「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝する日」ということで1948年(昭和23年)に制定されました。
  戦前、この日には『新嘗祭(にいなめさい)』が行なわれていました。この新嘗祭はわが国にとって古くからの農作物の恵みに感謝する重要な国家行事でした。「新嘗」とはその年に収穫された新しい穀物のことです。勤労感謝の日を制定するにあたっては、日本は永い間米を中心とした農業にたずさわってきており「新嘗祭」として祝いたいという意見もあったようです。しかし、労働とは本来農業に従事して生産を行なうものだけを言うのではなく、二次産業や三次産業なども含めた幅広い意味を持つということから最終的には「新嘗祭の日」という考え方は却下され、『勤労感謝の日』が定められたのです。
  現在、日本では農業に従事する人は年々減少し、約240万人、わずか3.7パーセントとなっています。しかも65歳以上が54パーセントと半数以上を占め、平均年齢も62歳と高齢化が顕著に進んできています。
  日本の勤労感謝の日はあくまでも農作物の収穫を祝うだけではなく「日々の勤労に感謝する日」とされており、アメリカにおけるThanks Giving Day(感謝の日・11月最後の木曜日)に近いものですが、今、両国共働きたくても働くことができない人が増加してきています。働きたい人に働く場を提供するということを政治の最優先課題として取り上げていかなければならないのではないでしょうか。