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教職員研修会の開催~寺田千代乃氏の講演

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  12月10日(木)、学園の全教職員を対象にアートコーポレーションの寺田千代乃社長から『Small but Excellent ~小さな一流企業を目指して~』というテーマで講演をいただきました。
  本学園では、毎年この時期に外部から講師をお招きして、教職員研修を行なっています。寺田氏は女性経済人として、2002年~2004年は関西経済同友会代表幹事を務められ、2005年5月に関西経済連合会副会長に就任されています。また、本学園の理事として、実社会での豊かな経験をもとに教育活動に対する指導助言をいただいています。
  アートコーポレーションの前身は1972年大東市で設立された寺田運輸株式会社です。同社は第1次オイルショック時の1976年 に引越事業を開始され、アート引越センター事業部を設置、翌年これを独立させてアート引越センター株式会社を設立。その後、競争の激しい引越業界にあって、価格競争よりも斬新なアイディアと「業界初」となるサービスの開発と提供に重点を置いて事業を進めてこられました。主な取り組みを紹介すると、電話帳の最初のページへの表示を狙って社名を「アート」に、電話番号の「0123」や「荷造りご無用」などのキャッチフレーズの採用、全員女性スタッフという女性向けの引越プランである「レディースパック」、作業員が引越先に入る際に新しい靴下への履き替えをする「クリーンソックスサービス」、高齢者向けの「シニアパック」、荷造り・荷解きの代行・手続きをまとめて行なえる「ワンストップサービス」、企業向け転勤支援システム等です。また最近では郵便局での引っ越しサービスの申し込み受け付けやお部屋を〝快適に 広く 美しく〟暮らすための「アートエプロンサービス」、「ホームケアリストサービス」等を導入されています。このように同社は次々と新たなことに取り組むことによって引越のイメージを塗り替え、引越業界を牽引してこられているのです。
  振り返ると、同社は必ずしも順調に成長してきたわけではありませんが、引越し業は「運送業」ではなく「サービス業」であるという原点に立って、さまざまな経営危機を乗り切ってこられたようです。常にお客様の目線に立ち、現場を大切にしてビジネスを展開されている姿を紹介いただき、学校経営においても大変参考になりました。学校においても「人材育成サービス業」という視点に立って教育活動を見直していかなければならないと改めて感じました。
  本日、寺田氏にはご多用中のところ、貴重なお時間を割いてご講演をいただき心より感謝申し上げます。