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成功者の言葉~松下幸之助氏~

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  一代で松下電器(現、パナソニック)を築いた松下幸之助氏が亡くなられて既に20年以上が経過しましたが、今の混迷した時代の中で松下氏の著書が再び多くの人に読まれているようです。私もかつて数十冊の著書を読みましたが、最近これらを読み返しています。松下氏は小学校しか出ていませんし、体も弱くお金もありませんでした。それだけに松下氏の成功に対する言葉には重みがあります。
  
  〝考えても答えが出ないものもある。答えの出ないものは、自分の足を運んでいって尋ねるとか、なんぼでも方法はあるわけや。君に志があればな。 しかし、志がなかったらあかんわな。 むこうから来てやってくれへんからな。「君こうしたらいい」というようなことは誰も言わへんから、暇を見て、君が足を運んで、教えを請うというようにやらないといかん。 そういうことの有無で違ってくるわけやな。ぼくが松下電器をつくったのは、百円の元手やった。技術も何もあらへん、学校へ行ってへんからな。 それがいつの間にか今日の松下電器ができたわけや。 最初に松下電器をつくったときにそんな夢を言っていたらみんな笑いよったやろうな。 しかし日がたったらできたわけや。だからね、できないことはあらへん。
  「ただぼくが成功できたのは、最初にこれをやろうと思ったことは、志を変えなかったからや。六十五年間、商売というものを一回もやめなかった。もうそれ一筋にやってきたわけや。金が払えん、非常に困ったというときでも、一向に迷わんとやってきた。それでついに今日の松下電器ができたわけや。」・・"志"を立てることに、お金も、学歴も、いらない。〟
  また、松下氏は成功の条件として〝めげることなく辛抱強く、地道な努力を重ねていくことではじめて物事を成し遂げることができる。そしてひとたび志をたてた以上、道にかなったことである限りは、最後の最後まであきらめない。「成功とは成功するまで続けることである」ということを心に止めて生きていくべきである〟と訴えています。
 
  最近は苦しいことを避け、安易な道を選ぼうとする傾向が強くなってきていますが、これでは絶対に成功者になることはできません。現在、受験を間近に控えている人達にとっても、就職活動を行なっている人達にとっても、新たな仕事に取り組んでいる人達にとっても厳しい状況が続いていますが、自らが成長するチャンスであると前向きに受け止め、絶対に諦めず最後までチャレンジし続けて欲しいと思っています。