授業納め式を終えて
12月22日(火) 、授業納め式で次のような話をしました。
〝それでは、服装・姿勢を正し、元気よく朝の挨拶をしましょう。皆さん、おはようございます。本当に月日の経つのは早いですね。この一年間、皆さんは勉強をはじめ色々なことに取り組んできたと思いますが、充実した1年でしたか?インフルエンザの予防のため、マイク放送を使っての授業納め式になりますが、一年の終わりにあたって、皆さんに“学問に王道なし”という言葉を紹介したいと思います。この言葉は英語の“There is no royal road to learning”の直訳ですが、紀元前300年頃、ギリシャの数学者であるユークリッドがエジプトの王様に幾何学を教えていた時に“幾何学を学ぶのに近道はないのか”と聞かれ、“幾何学に王道なし”と答えたことに由来しています。その後、幾何学が学問に置き換えられ“学問に王道なし”という言葉になりました。
つまり学問には身分の上下はなく、誰が志しても、等しく経験しなければならない〝努力という過程〟が必要である。安易なやり方、楽な方法、近道はないという意味です。これは学問に限らず、スポーツにおいても、芸術においても、仕事においても同様です。
今年ゴルフ界で大活躍し、弱冠18歳という若さで賞金王に輝いた石川遼選手も、試合の後にはいつもショットの反省をし、納得いくまで練習をしているようです。
今年一年、皆さんの中には努力したことが報われて良い結果に結びついた人、自分では努力したと思っていても十分な結果が得られなかった人、日頃の努力不足がそのまま結果に反映された人等さまざまだと思います。年の瀬にあたって、是非自分なりにこの一年を振り返ってみて下さい。そして新たな年を迎えて欲しいと思います。
反省のないところに進歩はありません。また努力のないところに“成功”という二つの文字も存在しません。まさに学問に王道はないのです。
最後に高校3年生の皆さん!いよいよセンター入試が目前に迫ってきました。
この時期は精神的に不安定になりがちですが、自分が苦しい時は他の人も苦しいのです。これからも学力は間違いなく伸びます。体調管理に十分留意し、最後まで粘って下さい。
どうか皆さん良いお年をお迎え下さい。〟