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日本の文化~注連縄の由来~

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  12月29日(火)、昨日で学校の勤務も終了し、年末年始休暇に入りました。今日は家の掃除をした後近くのスーパーに出かけました。昨今はお正月のための特別の準備をしない家庭も増えてきているようですが、私の家では例年一般的なお正月を過ごすことにしています。
  わが国では年末から年始にかけては煤払いを行ない、注連縄(しめなわ)を張り、年越しそばを食べ、鏡餅を飾り、お正月にはお屠蘇でお祝いし、雑煮や御節料理を食べる風習があります。これらの一つ一つにはそれなりの理由がありますが、このことを知らない人も多いようなので、順次紹介していきたいと思います。
  まず、玄関先に注連縄(しめなわ)を張るのは、家の中に悪霊を入れず穢れをぬぐい去り無病息災・家内安全を祈るものです。神社などで見られるように注連縄は神聖な場所に渡し、内(神域)と外(現実社会)を隔てて、不浄に触れさせないために用いられるものです。また、注連縄は有名な夫婦岩に代表されるように海の岩礁の内、奇岩とされるものなどにも張られていますし、大相撲の横綱が土俵入りの際に締めているのも注連縄です。
  参考までに今でも「縄ばりを侵す」という言葉が残っていますが、これは本来一本の縄が境界を示しており、占有・立ち入り禁止のしるしを表すことからきているのです。
  なお、門松や注連縄を飾るのは28日までか30日が良いとされています。日本人は四と九をいう数字を嫌いますが、29日は「二重苦」、9の末日なので「苦待つ」に通じる、また31日は「一日飾り」と言って神をおろそかにするという理由です。まだ飾っておられない人は、是非、明日中に飾ってください。