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大晦日にあたって~年越しそばと除夜の鐘~

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  大晦日を迎え、皆さんはそれぞれの思いでこの一年を振り返っておられることと思います。大晦日には暮れゆく年を惜しみ、新たな気持で新年を迎えるということから、色々な行事が行なわれています。晦日(みそか)というのはもともと「三十日」と書き、月の三十番目の日ということでしたが、転じて月の最終日を指すことになり、十二月は年の最後ということもあって大晦日と呼ばれるようになったのです。
  また、大晦日の夜を「除夜」と言いますが、これは一年の日ごよみを除くという意味なのです。 そして、今年一年の自分の行いを改めて振り返り、至らなさや愚かさをしみじみ反省し、洗い流すということで除夜の鐘をつくことになっています。鐘をつく回数は108回ですが、これは人間の煩悩の数です。私も以前は除夜の鐘をついた後、初詣をするというのが通例でしたが、最近は年越し蕎麦(そば)を食べて、のんびり過ごすことが多くなりました。 この年越しそばを食べるという風習は江戸時代中期から始まったようですが、これにはさまざまな理由があるようです。〝蕎麦は細く長く伸びるので、寿命や身代、家運が長く伸びる〟、〝金細工師が一年の作業を終える時に、蕎麦粉を丸めて散らかった金粉を寄せ集めていたことからお金が集まる〟〝蕎麦は切れやすいので、旧年の苦労や災厄を切り捨てる〟〝蕎麦は風雨にあたっても、翌日陽が射すと起き上がるということから捲土重来を期す〟等といった意味が込められているようです。

  今年は歴史的な政権交代、新型インフルエンザの流行、エコカー・太陽光発電の普及、厳しい雇用情勢と国内需要の低迷、東アジアの経済発展等の大きな動きがありました。多くの課題をかかえたまま新しい年を迎えることになりますが、明るく前向きに取り組んでいきたいものです。