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新年にあたって

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  明けましておめでとうございます。
  いよいよ新しい平成22年が始まりました。昨年は100年に一度という世界大不況の中で、世界の国々がもがき苦しみながら、景気の回復のためにさまざまな施策を打出しました。この結果、アジアを中心にやや明るさが見え始めたものの依然として先行き予断を許さない状況が続いています。わが国もエコポイント等の景気対策により、一時企業経営も上向き始めましたが、円高による輸出関連企業の業績悪化、失業者の増加やボーナスの減少による個人消費の低迷等デフレ経済に陥る恐れも出てきています。このような状況下にあっては、すべての行動が内向きになりがちですが、これではますます景気の回復は期待できません。日本はこれまでオイルショックや円高という危機を乗り越えて逞しく成長してきました。その後バブルが崩壊し、この後遺症からやっと立ち直ったのも束の間、今回の不況に陥りました。そして、まさに今はこれまでのシステムが崩壊し、新たな枠組みが形成されようとしているのです。これをどのように乗り切るかが、日本にとって極めて重要な課題です。
  一方、教育についても大きな転換点にさしかかっているように思います。私学を取り巻く環境も今までにない厳しさであり、多くの学校も経営的には正念場を迎えています。しかし、前向きに考えると今は〝原点に戻ってすべてのものを見直すチャンス〟かも知れません。
  景気も人の心がつくると言われますが、今年は〝プラス思考〟で〝積極的に打って出る〟というスタンスで行動していきたいと思っています。