先人の言葉(王陽明)
1月4日(月)、本日から多くの職場で仕事が始まりましたが、皆さんはこの年末年始休暇には帰省、旅行、家の片付けや掃除、読書、学習等それぞれの思いを持って過ごされたのではないかと思います。
私も今回の休暇にあたっては近くの神社に初詣に出かけた以外はほとんど外出せず、普段できなかった身の回りの掃除や切り抜いた新聞記事の整理や読書をして過ごしました。これまで読んだ本も何冊か読み直してみましたが、人間としてこの世に生を受け充実した人生を送るためには改めて『志を持つ』ことが大切であると感じました。
このことはいかなる時代にあっても普遍的なものですが、特に現下の混迷する時代を生き抜くためには不可欠のものであると思います。先般、このブログで何回か〝成功者の言葉〟を紹介させていただきましたが、これらの人に共通しているキイワードは〝ゆるぎない志〟です。また、歴史上の人物の書物を紐解いても〝志を立てる〟という言葉が形を変えて随所に出てきます。そして、これらは仕事や勉強に行き詰まった時や弱気になった時に我々を勇気づけてくれると思いますので、これから何回かに分けて紹介していくことにします。
最初は王陽明の言葉 (明代の儒学者で陽明学の始祖)です。
〝 志が立たないと何事も始まらないし、できない。どんな仕事でも志に基づかないものはない。学問を修め自分を磨こうとせっかく決意しても、ただ漠然と日を過ごして、成果をあげることができないのは、しっかりと志が立っていないからである。志を立てないで事をなすのは、丁度舵のない船やくつわのない馬のようなものである。船が波の間に漂ったり、馬が勝手に走り出してしまったりしてどこへ辿り着くか分らないことになる。従って、学問を修めて自分を磨くためには、何よりもまず志を立てることが大切である。
志が立っていないのは、根の生えていない植物にやたらに水をかけているようなもので、苦労ばかり多くて、一向に成果があがらないものだ。〟