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先人の言葉(森 信三 )

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  森信三氏は、戦前・戦後を通じて日本の教育界最大の人物と言われています。その提唱する哲学は実践を重んじ、一年の半数以上をかけて全国行脚を行ない「人間の生き方」を懇切・平易に説き多くの人に感化を与えました。とりわけ「しつけの三原則」「学校職場の再建三原則」を提唱し、主体的人間になるための「立腰教育」等を広めました。例えば、しつけの三原則としては「ハイの返事」「あいさつ」「履物を揃える」の三つであり、これだけをやれば他のしつけはできるようになるというものです。また、膨大な著書を執筆されていますが、とりわけ啓蒙書としての「修身教授録」「幻の講話」は人間の生き方の根幹として広く読まれており、私も手元において時々紐解いています。
 
  この中で印象に残る言葉を紹介します。すべてが分かりやすい言葉で表現されており、凡事徹底の大切さを教示しています。
「人生二度なし」「両方よいことはない」「世の中正直・天は公平」
「例外をつくったらだめですぞ。今日はまあ疲れているからとか、夕べはどうも睡眠不足だったとか考えたら、もうだめなんだ」
「結局最後は、『世のため人のため』という所がなくては、真の意味で志とは言いがたい」
「人間、本当にやる気があれば、たいがいのことはできるはずです。できないというのは、本当にする気がないからです」
「一生の志を立てることが根本です。 つまり自分の生涯を貫く志を打ち立てるということです」
「一日は一生の縮図なり」

  本当に一つ一つが味わい深い言葉であり、実践していきたいものです。